Story1-⑳:個人の再構築
人びとを安定へと導く、集団化、あるいはネットワーク化を進めていくうえで、まず取り組まなければいけないことがあります。
それは、個人の再構築です。
個人の価値観・倫理観を鍛え直すということです。
「安定成長期」(第一次オイルショックからバブル経済崩壊までの期間)に、行き過ぎた「情報社会化」により、過剰な欲望が創出され、リアリティ感の欠如した社会が生みだされました。
その社会を、「リアル乖離社会」と名づけます。
ただ、「低成長期」(バブル経済崩壊以降)を迎えると、経済が停滞するなかで、将来の生活をどうするかという課題を、人びとは突きつけられます。
そうなると、浮かれて現実から乖離している場合ではありません。
足元をしっかりみて、不安と闘っていかなければいけません。