Story1-②:社会圏を形成する「中間集団」
「中間集団」は他人との交流の場です。
ここが家族とは大いに違うところです。
家族は親密圏を形成していますが、「中間集団」は社会圏を形成しています。
すなわち、「中間集団」は、社会性を身につけることが要請されている場所であり、そこで自分の存在を確立することによって、孤立せずに社会での安定を得ているのです。
(以上の理由から、私は「中間集団」に家族を含めないで、これ以降説明を進めていきます。)
多くの人が所属する典型的な「中間集団」は、「学校(教育機関)」と「会社(職業集団)」です。
この両者との関係で、一般的に所属していないといけない時期に所属していないと、社会の一員として認めてくれず、かなり不安定な状況に立たされます。